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万年竹

2004年9月 No.18号

『メールがつながらなくなったら、三途の川を完泳したと理解して下さい。』

何とも衝撃的な言葉です!我が四ッ谷遊泳塾のマスターズ水泳大会をとりまとめてくれる大事な人からのメールです。

8/27のメール。 ジェクサーを退会しました。理由は腎臓ガンの疑いがあるために、検査入院をいたします。
9/1のメール。 病状の最終判断は9/7ですが、昨日腹部のCTを撮ったあと、主治医から9/16に手術すると言われました。腎臓腫瘍の場合、99%が悪性の為転移考慮上、早めに手術したほうが良いとの事。
本日妻と娘たちがもともと予定していた一泊旅行に、思い出つくりの為、私も同行する事にしました。術後、転移がなければ、9/23に退院予定です。いずれにせよ、快気祝いを鬼平でやりたいと思ってます。
9/9のメール。 『2004年9月7日のCT検査でガンの転移があることがわかりました。残りの人生は、闘病生活になりますが頑張るしかありません。鎖骨への転移が痛み、痛み止めなしでは日常生活もままなりません。ご理解ください。メールがつながらなくなったら、三途の川を完泳したと理解して下さい。悲しい話で本当にごめんなさい。』
9/13のメール。 明日入院します。
9/19東京女子医大へお見舞いに行く。 手術は無事16日終了。左腎臓全部とリンパ節を摘出。ガンの手術は慣例で一回のみ、転移した部分は放射線、抗ガン剤等で治していくそうです。
9/21のメール。 今朝、最後の管が体から外れ身軽になりました。9/24退院予定です。

一ヶ月前までは皆さんと一緒に練習会に参加をして泳いでいたのに、何で?信じられません。すごいショックで、目頭が熱くなりました。

彼はマスターズ水泳大会ですべての種目で全国ランキング50傑に載る事が夢で、マスターズ水泳大会があると、自分で企画をして皆さんを引っ張って行ってくれていました。その様な大きな夢、目標があったのに、今50歳代半ばの大切な時期になんたる事、夢を達成させる時期が延びてしまう、その分長生きをする必要があり、ガンバッテもらわなければならない。

ガンの本人告知に付いて議論はあるが、本人が死を意識しながらの生活になり、考え方が暗い方向に行く可能性が高い。ある本によるとガンとの闘いは治る希望を持って、前向きに生活をしていくと完治する事がある。彼の場合もそうであって欲しい。

早く元気になって、皆と一緒に泳げるよう祈りましょう。

四ッ谷遊泳塾編集部A

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